コラム

会長あいさつ

テーマ:デジタル時代の経営の在り方

 

会員の皆様におかれましては、日頃より半田法人会の活動に温かいご支援とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。日々変化の激しい社会環境の中にあっても、皆様と共に地域の発展と健全な企業経営の支援に取り組めることを、大変心強く感じております。

さて、2025年度より新たな役員体制が発足し、2025年、2026年の2年間をかけて、税に関するセミナーや企業経営に役立つ各種研修会の開催に力を入れてまいります。会員企業の皆様が直面される経営課題に寄り添いながら、実践的かつ有益な情報を提供していく所存ですので、ぜひ積極的にご参加いただければ幸いです。

また、かねてより「これからの半田法人会のあり方」については、会内で議論を重ね、「今後のビジョン」を取りまとめてまいりました。その成果を基に、今年度より「ビジョン推進組織」を立ち上げ、多くの事業を展開してまいります。会員の皆様のお力添えをいただきながら、より時代に即した法人会の姿を築いてまいりたいと考えておりますので、引き続きご理解とご協力をお願い申し上げます。

このたび、大阪・関西万博におけるセッションに参加する機会を得ました。2025年大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」であり、「いのちを救う」「いのちに力を与える」「いのちをつなぐ」の3つをサブテーマに掲げています。

中でも印象的だったのは、AI時代における「学びと遊びのあり方は、いのちの原点である」という視点でした。落合陽一氏のセッションでは、人類史におけるイノベーションの加速が、教育・社会・生活の根本をいかに変えているか、そしてその変化に人間社会がどう向き合うべきかが語られました。

AIの進化によって、学びは「生きるため」から「価値を創造するため」へと変容しつつあります。しかし同時に、効率性だけでは測れない「寄り道」や「遊び」の持つ意味、多様性を尊重する姿勢の重要性が浮き彫りとなっています。

こうした激動の時代においてこそ、企業経営や地域活動にも、柔軟な思考と人間らしい発想が求められているのではないでしょうか。AIを恐れるのではなく、共に活用しながら、人と人とのつながりや、共創による価値の創出を目指していくことが、私たち法人会の新たな使命であると強く感じております。

世界的には自国優先主義が広がる中、地域や企業が互いに支え合い、開かれた対話を重ねながら、持続可能な社会の実現に向けて歩みを進めてまいりましょう。

今後とも、半田法人会の活動へのご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

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